展示情報
anonymous
Rieko Honma photo exhibition
10月17日〜11月11日(10時〜19時)
土・日・祝定休(初日除く)
アノニマスとのナラティビティー
本間理恵子の作品は自身が眠っているときに見る夢が大きな原動力となっている。その彼女が見る夢は質感や肌触りなど、とてもリアルなものが多いという。そこで得たイメージの断片が作品を制作させている。同じような髪型の、同じような服の女性たち。単に今流行のジェンダー論と結び付けて欲しくないと私は思っている。また、インスタグラムやツイッター。この写真というメディアが氾濫する世の中において、この彼女しか作り出すことのできない世界を見る時間は、写真というメディアの表現の仕方において、とても参考になるものではないだろうか。彼女のナラティビティーや独特の気持ちいいとは言えない構図の気持ちよさは、彼女にしか出すことのできないものだろうと私は思う。この写真作品をみて、見た人たちは何を感じるだろうか。無機質に感じるのか、美しく感じるのか、暖かさを見出すのか写真に写っているその外側の世界は、彼女たちは次にどこへいくのか。そして、これを読んでいるあなたの物語と彼女たちはどうだろうか。自分に問いかけてみてほしい。
本間理恵子 Rieko Honma
2010年より独学で写真を表現手段に作品制作を始める。
「白昼夢」「少女たちの脆さ、不安定さ」「心の中と現実の境界線」などをテーマに写真によって形のないものに形を与えたいと思い表現し続けている。
私にとって、写真を撮ることは 現実逃避の手段でもある。
どこか奇妙な空気感、いびつさがもつ美しさ、不完全であるがゆえの調和。
不可思議な夢のような描写は、現実逃避願望のあらわれなのかもしれない。
■ 展覧会歴
2015.05 Sink Into The Dream / Gallery NIW
2015.07 photo op / MASATAKA CONTEMPORARY
2015.12 シブヤスタイル vol.9 / 西武渋谷店
2016.10 HOMMAGE / Sansiao Gallery
2016.12 シブヤスタイル vol.10 / 西武渋谷店
2017.01 Raison d’être / BankART Studio NYK
2017.04 REM / SHIRONEPRSSO
2017.12 シブヤスタイル vol.11 / 西武渋谷店
2018.02 ニュースターアートコレクション / 松坂屋名古屋店
2018.03 The Female Gaze / gettyimages gallery London
2018.04 REUNITE / MASATAKA CONTEMPORARY
2018.07 FINE LINE / Sansiao Gallery Hong Kong
2018.10 式日 / Gallery 子の星
2021.12 白日夢 / フジフィルムフォトスクエア 東京ミッドタウン
■ 受賞歴
・PhotoShoot Awards NUDE 2020
・3rd prize
■ 書籍装丁
・白井智之「東京結合人間」角川書店
・内藤了「LEAK」角川書店
・彩瀬まる「やがて海へと届く」講談社
・Meg Wolitzer 「QUELLO CHE NON SAI DI ME」
・三島由紀夫「真夏の死」フランス語版
・田南透「翼をください」東京創元社
・長江俊和「恋愛禁止」角川書店
・李琴峰「星月夜」集英社
・伊坂幸太郎「バイバイ、ブラックバード」双葉文庫
・風間直樹「ルポ・収容所列島 ニッポンの精神医療を問う」東洋経済新報社