展示情報
NEON-SIGN 9
藤倉 翼 個展
4月29日(土)~5月17日(水)
作家在廊期間:4月29日~30日 ※29日レセプション 19:00~
定休:土・日・祝
※作家在廊日をのぞく
藤倉翼
1977年北海道北広島市市生まれ。
2003年以来様々な写真作品を発表しており、近年はアノニマスな職人のクラフトワークに着目した作品「NEON-SIGN」が好評を得ている。
https://www.tsubasafujikura.com/
写真家・藤倉翼は2021年4月に自身初の作品集となる『NEON-SIGN Tsubasa Fujikura』を発売しました。
この作品集は2008年から制作が続けられている同名の作品を初期からまとめられており、2021年に札幌芸術の森美術館にて開催された展覧会にて展示された最新のインスタレーション作品も掲載されています。
今回の展示『NEON-SIGN9』はこれを記念し、近年の代表作から2023年制作の新作まで展示されます。藤倉は些細な興味から出発したこの作品を、失われつつある職人のクラフトマンシップと重ね合わせ、自身が敬愛する1960年代、70年代のカルチャーを紐解きながら、制作する作品のブラッシュアップを続けてきました。
一見して実験的かつ趣味的にも思える藤倉の作品は、モチーフであるネオンサインを通したクラフトマンシップや広告手法、時代性、美術史など様々なキーワードを通して読み解く面白さがあります。
様々な関係性が迷路のように入り組む作品群を、ぜひ展示会場でお楽しみください。
NEON_SIGN9
ネオンサインはその場所や地域を象徴する存在でそこに集う人々や文化を統合したシンボルとして存在する。
印刷技術の進化とともに大型のアクリル電飾看板が隆盛を極めネオン管職人の減少とともに各地のネオンサインは減少の一途を辿り、今や風前の灯火である。
この作品は、その消え行くネオンサインに正面から向かいあい装飾を廃してストレートに撮影したものである。
ネオン管職人の技術と、看板という商業美術の文脈において一時代を築いたネオンサインに対するオマージュである。
通常屋外で見上げることが大半のネオンサインは写真化のプロセスを経た時点で、屋外広告・案内看板という本来の意味性は取り除かれ、ネオンサインそのものの工芸的価値とアノニマスな職人の芸術性が輝き出す。
NEON-SIGN
A neon sign is both a symbol of a place and its community, existing to integrate the life of both people and culture.
In the ascendancy and evolution of electrical signage, the lights of such craftsmen are rapidly becoming extinct.
I confront these signboards photographing them as honestly as possible.
This is my homage to neon's rise and gradual fall within the context of commercial art. Once through that process of photography, the semantics and relationship of meaning change their original purpose.
An essence of neon craftwork as anonymous artwork revives in the dark.
■ 個展
2021年「neon-sign8」Kanzan gallery(東京都)salon cojica(札幌市)
2018年「neon-sign7」TEMPORARY SPACE(札幌市)
2017年「neon-sign」VOU(京都市)
2017年「neon-sign」LAD GALLERY(名古屋市)
2017年「neon-sign」鮨いそのギャラリー(札幌市)
2016年「neon-sign」KIITOS(札幌市)
2016年「neon-sign」tokyoarts gallery(東京都)
2016年「neon-sign」CAI02 Raum2(札幌市)
2010年「日常的非日常」ROOM11 artspace(札幌市)
2009年「つば写」テンポラリースペース、Pippin(札幌市)
2007年「藤倉翼写真展」ほくせんギャラリーアイボリー(札幌市)
■ 主なグループ展
2022年「icon CONTEMPORARY PHOTOGRAPHY Ⅱ」AXIS GALLERY(東京都)
2022年「札幌市南区芸術祭」まこまる(札幌市)
2022年「Trading Home」VOU(京都市)ie(札幌市)
2021年「アフターダーク」札幌芸術の森美術館(札幌市)
2020年「Summer Group Exhibition」 hpgrp GALLERY TOKYO(東京都)
2019年「KG+ SELECT12」元淳風小学校(京都市)
2018年「OTAKARA - Entdeckungen」MICHEKO GALERIE(ミュンヘン)
2018年「棒に贈」VOU(京都市)
2018年「MDP GALLERYアートフェスタ」MDP GALLERY(東京都)
2017年「東京100人展」MDP GALLERY(東京都)
2016年「帯広コンテンポラリーアート2016」(帯広市)
2016年「攝影家聯展」Art Space金魚空間(台北)
2015年「Gallery Monma In New York」ギャラリー門馬(札幌市)
2014年「Zauberbox (玉手箱)」MICHEKO GALERIE(ミュンヘン)
六甲国際写真祭2013に参加した写真家による「ポートフォリオ•エキシビジョン」3331ARTS CYD(東京都)
2013年「写真 重力と虹」CAI02 Raum1(札幌市)
2012年「日常の冒険」500m美術館(札幌市)
2011年「THE BEGINNING 」札幌パルコ新館(札幌市)
2010年「REPUBLIC」テンポラリースペース(札幌市)
2009年「さっぽろフォトステージ2009」札幌市写真ライブラリー(札幌市)
2006-2008年「APA北海道支部展」4プラホール(札幌市)
2005年「写真展GAP!」札幌コンベンションセンター(札幌市)
■ 受賞
2022年PX3 Professional Press Honorable Mention
2019年KG+AWARD 2019 ファイナリスト
2018年PX3 Silver Winner IPA Oneshot:Street Photography Honorable Mention
2014年東川国際写真フェスティバル 赤レンガ公開ポートフォリオオーディション 準グランプリ
2005年エスクァイアデジタル写真賞06-07 Art of still life賞
■ 収蔵
札幌芸術の森美術館
他グループ展など多数