展示情報
ABSTRACT ICON
AZU exhibition
展示期間
2024年5月18日〜31日(12時〜19時)
■ レセプション
2024年5月17日(18時30分〜20時)
■ 作家在廊
2024年5月18日・19日・25日・26日・31日(12時〜19時)
人とは身体というメディアを運用する個体であり、その最小単位は外界との断壁とも接地面とも言える皮膚である。「わたしたちはどのように存在しているか」という、根本的な問いに、画材を塗り重ね架空のポートレートを描くことで極めて個人的でカオスな皮膚を亜鶴は追求している。
昨今タトゥーは「デジタルタトゥー」に代表されるスティグマとしたイメージなど負の要素を内包しているが、亜鶴はタトゥーのネガティブな要素ではなく、キャンバスと違い、皮膚という有限性と唯一性のある支持体である部分に惹かれると語る。
また、タトゥーはキャラクター性の強化・獲得には便利なツールであるが、人とは既存概念や周縁が割り振った役割に沿ったキャラクター性でカテゴライズするのではなく、個人として徹底的に個人と向き合うべきであり、美術の視点からも”タトゥー性”ありきで観測するべきではない。
本展では亜鶴がかねてから取り組んできた架空の顔面シリーズ、亜鶴にとっての断片(ゴミ)を再利用、再構成した線形シリーズを展示するとともに、タトゥーの構成要素ごとに解体・再解釈しリテラルな視点の獲得を目的とした新作を展示予定です。
要素を抽象化することで無個性化していくと、ある地点からアイコン化・キャラクター化してしまう不気味の谷のような現象に注目していただければと思います。
編:谷川純平
亜鶴
1991年兵庫県生まれ。2012年大阪芸術大学附属大阪美術専門学校 美術工芸学科絵画専攻 卒業。2018年タトゥースタジオ DIY ink 開業。主に絵画、タトゥーをはじめとする視覚芸術を専門としながら、執筆など横断的に活動中。
■ 主な個展
2021年「Nested structure」 D3 HOTEL
「line⇔out」 Medel Gallery Shu
2020年「en(body/force)ment」 Medel Gallery Shu
2019年「Pachydermata」 Medel Gallery Shu
2016年「Da Primitive」 創治朗
2015年「CARTOON」 Spectrum Gallery
「Human-made noise」 Gallery Den mym
2014年「今日の日の再構築」 Spectrum Gallery
「Detente」 2kw58 Gallery
■ 主なグループ展
2024年「SENTIMENT」 Medel Gallery Shu
2023年「The Fairest Fairs #2」 TAV Gallery
「呱々くるめく」 SOIL MUSEUM SHIDO
2022年「GINZA ART FESTA」 松屋銀座
「EYES」 Medel Gallery Shu
「bandwagon effect」 Blend Studio
2021年「OSAKA INTERNATIONAL COLLECTION ARTIST AWARD」 MI.gallery
「Collectors' Collective vol.4」 TEZUKAYAMA GALLERY
2020年「Archive 01」 SAINT MAISON GALLERY(ロンドン)
「荒れ地のアレロパシー」 MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY
2017年「自営と共在」 BARRACK
「#2」 創治朗
「Points of departures」 Arena1 Gallery(ロサンゼルス)
2016年「私戦と風景」 丸木美術館
2015年「onward」 hive gallery(ロサンゼルス)
「DRIFTWOOD」 Montserrat Art Gallery(ニューヨーク)
■ コレクション
D3 HOTEL館内壁画
■ 主な登壇
2023年「被服、刺青、社会」 上田安子服飾専門学校
「ケロッピー前田とゆく驚異の身体改造の旅!! 2023」 LoftPlusOneWEST
2022年「皮膚と心」 九州産業大学
「膂力にうたげる」 Gallery SOAP
2021年「刺青等、身体装飾を美術的観点より見る」 Biotech Japan
2019年「ケロッピー前田とゆく驚異の身体改造の旅!! 2019」 LoftPlusOneWEST
2018年「皮膚、人格、大衆 (KYOTO Design Lab Meetup 2018)」 京都工芸繊維大学
2017年「タトゥー裁判とマイノリティの表現」 BARRACK
「Meets in TAIPEI」 草御殿
2016年「Meets Nights at Barrack」 BARRACK
「ウズイチゼミ」 ウズイチスタジオ
■ メディア
「現代の皮膚感覚をさぐる――言葉、表象、身体」 春風社
「一滴の黒」 ケンエレブックス
「官能の人類学」 ナカニシヤ出版
「縄文時代にタトゥーはあったのか」 国書刊行会
「クレイジートリップ」 三才ブックス
EXTRAART(2021年9号月)
DOMMUNE (2018年3月、12月)
Studio Voice(2018年3月号)
美術手帖(2016年5月号、2018年2月号)
FLJ MAGAZINE#52
Vice UK
FM MOOV(2014年9月10日)
コラム「SUICIDE COMPLEX」 DOZiNE
コラム「汝自身を知れ」 Fashion Tech News by ZOZO
■ タトゥースタジオ(レジデント)
Chillhill Tattoo(台北)
Trueblue Tattoo studio(バンコク)
ISADOYA Studio(アムステルダム)
Tribal tattoo APOCARIPT(東京)
Transpalent platform(ベルリン)
KULA Wirldwide(ムンバイ)