展示情報
Reflective Landscapes
展示期間
2024年6月8日〜28日
(平日10時〜19時 / 土日14時〜17時[作家在廊])
■ レセプション
2024年6月7日(18時30分〜20時)
福重はシルクスクリーンとペンを使い、旅をし現地に滞在して制作を行う「滞在制作」という手法で作品を産みだしている。
福重の作風と手法は、一見ノスタルジックでロマンチックでピースフルに見えるが「旅は良いことばかりじゃないんです!」と本人は息巻く。
旅の記録として作品を用いることは、写真や動画と違いより主観的かつ情緒的でありながら、文字のように編集されすぎてしまわない情報伝達方法といえる。
福重の作品では独自の文様が多様されているが、それはヒエログリフの更に手前にある、言葉の次に原始的なコミュニケーションを想起させる。
また彼女の言葉通り、レイヤーの奥底には不気味なモチーフや彼女の原点である日本の風景などが存在しているが、それは旅の中で感じたポジティブ、ネガティブ、未来、過去が入り混じった、本来人が持つ心情や脳の混沌さが現れているように感じられる。
今回は出産・コロナ禍を経て福重にとって約7年ぶりの展示となる。ペンとシルクスクリーンが織りなす階層とその奥にある情景と心理に目を凝らしていただければと思います。
また、できれば旅の記録を本人から聞きながら展示をご覧いただくとより深く味わっていただけるかと思いますので、今回は特にレセプションまたは作家在廊時にお越しいただければと思います。
福重明子
兵庫県出身
嵯峨美術短期大学 絵画3コース卒業
インターメディウム研究所 現代美術コース修了
■ 主な個展
2016年「Circulation change」The Third Gallery Aya(大阪)
2013年「あなたこなた」The Third Gallery Aya(大阪)
2011年「CONTEMPLAR CRISANTEMOS」ケレタロ市立美術館(メキシコ)
「Goahti」The Third Gallery Aya(大阪)
2010年「Mosi mosi, Maze」サーミ博物館(ノルウェー)
2006年「Bouquet」CAP HOUSE(兵庫)
2002年「Akiko Fukushige」Sho Art Gallery(東京)
■ 主なグループ展
2013年「モンゴル風景考」ハーンバンク(モンゴル)
2012年「Guimaraes Noc Noc 2012」ギマランエス(ポルトガル)
「風景考」SATOSHI KOYAMA GALLERY(東京)
2006年「どこかに繋がる場所」大阪赤レンガ倉庫(大阪)
2002年「女性たちのライフ・ポートレイト展」EPSON IMAGING GALLERY EPSITE(東京)
■ コレクション
2010年サーミ博物館(ノルウェー)
■ アートフェア
2010-2017年「ART OSAKA」堂島ホテル,ホテルグランヴィア(大阪)
2016年「ART in PARK HOTEL TOKYO」PARK HOTEL(東京)
2012年「青参道アートフェア」ニールズヤード(東京)
2009-2012年「アートフェア東京」東京国際フォーラム(東京)
■ 装画
2015年「尾崎翠の感覚世界」 著:加藤幸子(萬書房)
■ ワークショップ
2012年「アートによる上方伝統芸能案内 vol.1能 竹生島」 大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室(大阪)
2007年「アーティスト@夏休みの病院」 大阪市立大学医学部附属病院(大阪)